夢作志(ムサシ)学院 代表 ・ 佐藤隆行さん
「夢と志を作る」人材育成を目指す、夢作志学院。平成15年に設立された、栃木県教育委員会承認指定・技能教育施設。昼間部は通える通信制高校と、学校に行きたくても行けない不登校生や、発達障害に悩む小中学生のフリースクール。夜間部には進学塾を併設して中学・高校・大学受験を指導しています。
有名な大手進学塾で先頭に立って仕事をしてきた佐藤さん、45歳のときに「ひとりひとりの子どもが夢と志を持って学び成長していくには」「日本の教育を変えなくては!」と思い至り、仲間とともに夢作志学院を創立したのです。
周りからは「無謀だ」と言われ、景気低迷の中での会社設立に「とんでもない」という痛烈な批判も受けたけれど、これまでの既成の日本の教育の仕組みを根本から見直し、陽の当たらない教育を支援しようという気持ちにゆるぎませんでした。
それから10年、夢作志学院の仲間たちと子どもたちの挑戦は続いています。
教育指導部・特別支援教育士
渡邉さおりさん
「決して諦めない辛抱強さと信念を持つ。小柄だが真の強さを備えている女性」(佐藤さん・評)
夢作志がスタートして間もない頃、小学校4年生の後半から7年間通った生徒に対応した渡邉さん。LD(学習障害)で文字が書けない小柄な生徒、渡邉さんは本人が話してくるまでじっと待つ、待って待って会話ができるまで話を聴く姿勢で待ち、最後まで本気で向き合って悪いところはズバリ指摘もする。このやり方が、今まで多くの不登校生を悩みや困難から救ってきました。
小林有美子さん
「口数が少なく、心やさしく、決して前に出ない。日本古来の女性を思わせる」(佐藤さん・評)
でもあだ名はマッスル小林。由来は体育、スポーツが得意だから、そうです。
そして、ハワイではとてもモテるそうです。
そう、ハワイは夢作志にとって大切な場所。「子どもたちに感動を」「教育にウクレレを」を合言葉に、夢作志学院の音楽の授業と特別支援対象の子どもたちはウクレレを取り入れた授業を展開しています。ハワイの風を感じ、ハワイアンの心がウクレレを通して、自然体であることの開放感を教えてくれるそうです。だから、先生たちもみんなウクレレを奏で、渡邉さんも小林さんもフラをかなり本格的に舞うことになりました。ハワイも沖縄も夢作志の大切な課外授業を展開するところです。
ウクレレのププ湯沢さんを始め、夢作志の思いに共感してサポートしてくれる方々が大勢います。
「みんなそれぞれ違っていい、人と比べてではなく自分がどうしたいのか。成績で決まるほど、未来は単純ではない」をスローガンに自分の居場所がない子どもたちを支援している夢作志学院です。