鹿沼市在住のアコースティックギタリスト
小川倫生さん
6年ぶり6枚目のアルバムを発表しました。そのお話と最近の活動を伺おうと、久しぶりに遊びに来てもらいました。
そのアルバムは 「シーベグ・シーモア」。17世紀に活躍した、アイルランドの国民的作曲家といわれる、ターロック・オキャロランの曲をアレンジしたカバーアルバムです。18歳の時に天然痘のため失明、音楽の才能を花開かせて、ハープ奏者としてアイルランド各地を旅し、ほぼ50年に渡って行く先々の雇い主のために歌を作り、演奏したそうです。アイルランド最後の吟遊詩人」とも言われています。現在知られているだけでも200を超える曲が残っていますが、彼の哀愁ある美しいメロディーは、今も多くの人に愛され弾き継がれています。
スタジオでは、CDに収められた曲と、生演奏も聴かせてくれました。
目をつぶって聞いていると、まだ行ったことのないアイルランドの少し寂しげな、でもどこか懐かしい自然の風景の中に身をゆだねているような気持ちになります。その澄んだ音色は、私たち日本人の心にも優しく響くようです。
アルバムのタイトル「シーベグ・シーモア」は「小さな妖精(の丘)と大きな妖精(の丘)」という意味だそうです。アイルランドにも大自然には妖精が住んでいて・・・という伝説が数多く残っています。
表参道スクエアにある「妖精ミュージアム」でのコンサートも雰囲気ぴったりでした。第2回、第3回も予定されているそうですよ、みなさんにもぜひライブで聞いて欲しい倫生さんのギターです。今や全国各地でライブやコンサートをするギタリスト。もちろん、地元栃木のおなじみのカフェなどでも引っ張りだこです。そちらにもお出かけくださいね。